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北アルプスと暮らす信州健康ゼロエネ住宅

取材日:

新築 中信
施主

日髙大彰さん

安曇野の北部、池田町にお住まいの日髙大彰さん。大好きな北アルプスのふもとで暮らしたいという思いから、平日は東京、週末は池田町で過ごす二拠点生活を送っています。設計には松本市の設計事務所HAL設計室の荒井洋さんが携わり、雄大な北アルプスを眺望できる大きな窓が特徴的な家が完成しました。
長野県産材や薪ストーブを取り入れ、日射条件の良い地域性を生かしたこの家は「信州健康ゼロエネ住宅」の基準にも適合します。
長野県では、住宅分野における2050ゼロカーボンの実現に向け、信州健康ゼロエネ住宅指針の基準に適合し、県産木材を活用した住宅を新築する場合に、費用の一部助成が受けられます。

住宅を背にした設計士の荒井さんと日髙さん

第二の住まいは信州健康ゼロエネ住宅

日髙さんは妻の知里さんと共通の趣味である登山で度々池田町を訪れていましたが、北アルプスの魅力に惹かれ思い切って二拠点生活を決意。いつでも気軽に立ち寄れる第二の住まいを建てることにしました。
北アルプスが見える土地を探していたところ、自分たちの希望に沿った施工事例を見つけ、すぐに設計事務所に連絡しました。そこで荒井さんと出会い、理想の家づくりをお願いしました。

窓際に立つ設計士の荒井さんと日髙さん

デザイン性と機能性に優れた家づくり

日髙さんの家に入ってすぐ見えるのが、南側と西側の角にある大きな窓。
しかし、窓の大きさを決めることも非常に難しいと荒井さんは言います。
「大きくすればするほど断熱性能が低くなってしまう。窓の大きさと断熱性能にどう折り合いをつけていくかはとても検討した部分です。」
断熱性能を数値で表したUA値は、小さければ小さいほど断熱性の高い状態ですが、日髙さん宅は信州ゼロエネ住宅の基準値0.5以下を実現しています。

窓からの風景

また、池田町は日照条件が良く冬の日射熱取得が有利なことも設計上で大きなポイントとなりました。南側も西側も大きな窓にすることで太陽光の自然エネルギーを家の中に取り入れ、蓄熱効果のある無垢材の床板や塗り壁で室内の温度を暖かく保っています。夏場の日差し対策には庇をつけて工夫しています。

外壁と窓

「冬はすごく暖かくて、午前10時くらいから日が沈むまでは一日中太陽光が家の中に入ってきます。太陽が差し込む時間はもちろんずっと暖かいんですが、日が沈んでから蓄熱されている熱で部屋が暖まっているのを実感しています。」と日髙さん。
日髙さん宅に訪ねたのは2月上旬。夕方の外気温は0度でした。
「昨日夜18時頃に家に着いて部屋の温度計を見たら10度くらいでした。やはり日中蓄熱されているんですね。」と話します。

長野県産材を95%使用

日髙さんの家は、木材の95%以上が県産材を使用しています。梁や柱などは県内各地のヒノキやカラマツ、天井は根羽杉が使われています。
「県産材を使用することで、山を守り、林業を支援できていることが嬉しいです。私は常に自然とつながった暮らしをしたいと思っていますが、家の中にいても共に暮らしているような気持ちになります。」と日髙さんは話します。
地産地消に取り組む、環境にやさしい家。同時に木の持つリラックス効果や調湿効果が家族も健康に過ごせる家を実現しています。

室内

信州健康ゼロエネ住宅の良さ

「住んでみて思うのは、性能が良い家だと住み心地も当然良いということです。家で過ごす時間は長いので、快適な暮らしを実現する方がお金以上の価値があります。助成金もいただけることで、全額負担しなくても家を建てられることもありがたいです。」と日髙さん。

室内

薪ストーブの周りには家族が集まり、自然と団欒する姿がありました。
「座って家族で食事をしたり、妻は料理をしたり、子どもたちが遊んでいたりしても常に山が見えて、暖かい家から自分たちの好きな景色が見えて幸せです。」と笑って日髙さんは話していました。

外観

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