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心地良さにこだわった地産地消・信州焼杉の家

取材日:

新築 東信
施主

國澤慎治さん(40代)

立科町にお住まいの國澤慎治さん。元々は兵庫県出身で、以前から自然に囲まれて落ち着いた暮らしをしたいと考えていました。そんな中で2016年、家族と共に長野県へ移住。
共通の知り合いの紹介で武重建築設計の武重直人さんに出会います。
家づくりは「心地の良い家」というキーワードをもとに依頼。1年の施工を経て2020年6月に念願の新居が完成しました。県産や国産の建材を使い、性能にも優れたこの家は「信州健康ゼロエネ住宅」最低基準に適合します。

國澤さんと武重さん

地産地消の建築で「心地のよい家」に

國澤さんは心地よく過ごせる家を建てて欲しいと武重さんに依頼しました。そこで武重さんは、まず家の性能に着目。トリプルガラスや高性能の断熱材を使用して断熱性能を確保しました。壁には、カビや劣化の原因となる樹脂を含まない塗り壁を使用。蓄熱性や調湿に優れ、健康と環境にやさしい建材です。
性能ももちろんですが、家のつくり方にもこだわります。施工は、地元の職人や工務店が担当。家を建てた後のメンテナンスもすぐに対応可能です。建材には鉄平石や浅間石、焼杉など地元の材料を活用。トレーサビリティの確保された地域材料に対する安心感で、住まい手にとって心地の良い家を実現しています。「地産地消」の家は、地域経済の循環や職人の技術継承にも寄与しています。

國澤さん宅外観

國澤さん宅内観

景観に調和した家

國澤さんの住む立科町は、古民家や寺院のような古い町並みが残る地域です。外壁は景観に調和した県産の焼杉張りのデザインに。また、古民家のように太い柱梁を用いてシンプルで力強い構造に仕上げました。屋根勾配は近隣の民家や浅間山の裾とも呼応するような角度に設計されています。

國澤さん宅外観

自ら向き合う家づくり

國澤さんは、外壁の焼杉を自ら調達。地元の材木屋で杉の板を購入し、焼いて加工しました。自分で手をかけたことで、一層家に対する思い入れも深くなったそうです。
キッチンやお風呂については、窓やサッシなどの建具は全て既製品ではなくオーダーメイドにこだわりました。
「地域の馴染の職人さんがつくってくれた、こだわりの詰まった家はとても愛着がわきます。この家にしかないものがある空間というのがすごく気に入っていますね。家と向き合ってこだわって建てると、何年も大事にできる家になると思います。」と國澤さん。

國澤さん宅内装

薪ストーブで暖かい空気を循環

北欧家具が好きな國澤さん。特に照明には強いこだわりがあります。
そんな家に合うような白い薪ストーブ。関西地方であまり薪ストーブを見たことがなかった中で、自分もいつか長野県に住むなら家に導入したいと思っていたそうです。
「薪ストーブのじんわりとした暖かさが非常に心地よいです。家の木から暖かさが伝わってくるのもいいですね。」と國澤さんは言います。
「心地の良い家を目指したところ、結果的に地産地消でサスティナブルなお家になりました。高性能というとハードルが高いと思われがちですが、建てて後悔はないと思いますよ。」と武重さん。
こだわりの設計は、快適な暮らしを実現しています。

薪ストーブ

窓の外を見る國澤さんと武重さん

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